第8章 気になってること
土曜日の朝
私は高熱を出してしまった。どうして分かったかって?
また倒れてしまったのだ。仕事がハード過ぎて。
ちさき「い…ちまつ…おかゆ…」
一松「ごめん。やっぱりちさきのことはちゃんと俺が見てなきゃ…本当にごめん」
ちさき(一松やっぱり優しい…)
このセリフは、なんかきゅんときてしまった。こんな気持ちになったのは初めてかも知れない…しかし、このとき私が一松に異性としての魅力を感じたのは誤魔化せなかった。
一松「顔が赤い…熱、高そう」
ちさき(熱だけじゃないかもだけど…)
そういうと、一松はそそくさと体温計を持ってきてくれた。
ちさき「一松…風邪、移っちゃうかも」
一松「風邪じゃないよたぶん。疲れでしょ。じゃあ…おかゆでも作ってるね」
ちさき(眠い。だるい。体が重い…)
一松に起こされた。おかゆができたらしい。
一松「もちろん…俺は食べさせないから。んなことする勇気もないし。」
ちさき「いいじゃーん」
たまには甘えてみたかった。
ちさき「だって、38度もあるんだよ」
一松「無理…やんない」
ちさき「じゃあ、お給料…」
一松「はい!やりますやります!!」
一松は恥ずかしがりながら、おかゆを食べさせてくれた。
一松「今回だけだから…」
ちさき「ありがとう」
一松「えっ?」
ちさき「私を大事にしてくれてありがとう、一松」
熱は何日かで引いた。一松はあれからもっと優しくなった。やっぱり気になるな…