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【R18 ハイキュー!!】幼なじみ 赤葦京治との場合

第6章 本当に欲しいモノを逃すのは男の恥



そう、これを伝えたかった。

これは、私にとっての大きな決断。

「……え?」

「幼なじみでも、友達でも、なんでもない、他人になりたいの……」

生活の中から京治を排除したい。

LINEもつながってない。

電話番号もしらない。

学校であっても話さない。

お母さんに頼まれておかずのおすそ分けを持って行ったりもしない。

「……なんだよ、それ」

京治の声があからさまに硬くなったのがわかる。

怒ってる?

いつもの京治なら、「わかった」ってさらりと言ってくれるって予想してたのに。

「変なこと言って、ごめん……でも、お願い……」

うつむいたまま、頭を下げる。

泣きそうなのバレるから、顔はあげられない。

だから、京治がどんな顔してるかわからない。

でも声から怒ってるのはわかる。

「なに、他人って。どういう定義?」

定義……そっか、もともと京治と私って……

「ご、ごめん、私と京治ってもともと他人だもんね、なんか言い方変だよね、ごめん……」

「おい、違う、俺はそういう意味で、」

「いいから! わかってるから!」

自分でもびっくりするぐらいの大声で、京治の言葉を遮る。

「京治、優しいから、いろいろ考えちゃうだろうけど、気にしなくていいから。ただもう他の人と同じようにただの同級生ってことで……ね」

最後ぐらいはちゃんと顔上げなきゃ。

勇気を振り絞って京治の顔を見る。

「……」

怒ってる。

本気で、怒ってる。

初めて見た。

恐い。

「……」

「……なんだ、それ」

「……ご、ごめっ」

言い終わる前に、ものすごい力で腕を掴まれる。

「っ!」

「俺はどうすればいいんだよ! おまえと幼なじみじゃなくなったら、俺はどうすればいいんだよ!」

「……京、治?」



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