第2章 女の感は働いたり働かなかったり
それからしばらくこの時代の事、この街の事
万事屋の皆のこと、いろいろ話を聞かせてくれた。
私が初めてここに訪れた時タイミング良くいなかった
たまさんにも会うことが出来た。
たまさんが人間じゃなく、からくりである事を
聞かされた時は目玉が飛び出そうになった。
この時代からそんな技術があったのか、
今の現世は一体何やってんだと正直思った。
お登勢「じゃあ今は良いから夜またここに来て、客の相手を頼んだよ。」
「え、でも私何もして無いのに…」
お登勢「そんな堅いこと言わないでさ、あたしがそう言ってんだから何も気にすることないよ。」
結局私は着物を貰っただけでお店の事とか
手伝いとか何もやってないのに、そう指示された。
具体的な時間は言ってなかったけど
暗くなって来たら適当に店に来てとだけ言われた。
そんなアバウトな…
しつこくその場にいる訳にもいかないので
私は一礼してお店を後にして万事屋に戻った。