第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
チャポン…
小さくて静かな一室に湯気が広がり水滴が落ちる音が聞こえる
はぁ…気持ちいい…
やっぱりお風呂って最高だよね
それにしてもいろいろ話がトントン拍子で
進みすぎて怖いくらいだ。
きっと出会った人たちがいい人達で
顔も広くて繋がりもあって。
そんな人達に巡り会えたからこんなにも
話がどんどん進むんだ。
もし変な人に捕まってたら…なんて思ったけど
怖くなって考えるのをやめた。
この時代に来てまだ二日目。
それなのに少し人の優しさに触れすぎた。
嬉しいのは当然だった。でも少し怖かった。
物心ついてから今まであんな風に人に
接してもらったことが無かった私は
やっぱり戸惑ってしまっていた。
何だか罰が当たりそうな気がして。