第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
……………
よし!終わった!完璧!
全ての洗い物を済ました私は居間へ戻る。
「あれ、神楽ちゃんまだ出てきてないんですね。」
あぁ、と銀さんはジャンプを読みながら
私の言葉に返事をした。
会話は相変わらず弾まず、銀さんはジャンプ
私はテレビをボーッと見ていた。
するとお風呂に入っていた神楽ちゃんが戻ってきた。
神楽「天音ちゃん洗い物もう終わったアルか?」
「うん、銀さんが手伝ってくれたおかげですんなり終わったよ。」
神楽「ふーん、銀ちゃん家事手伝うなんてどうしたアルか?珍しいネ、気持ち悪いねネ、兄貴の部屋でエロ本見つけてしまった位気持ち悪いネ。」
銀時「何だよその中途半端な気持ち悪い感情!!どうせならもっと気持ち悪がれよ!!」
最初は二人の言い合いにはびっくりしたけど
なんだかおもしろくて笑っちゃう。
神楽「天音ちゃん料理も上手いし家事も出来るし可愛いし、きっといいお嫁さんになるネ!」
「出来るって言っても人並みだよ、すば抜けてこなせる訳じゃないし大袈裟だよ神楽ちゃん。」
本当に大袈裟だ。
今まで彼氏なんて一度もできた事の無い私に
嫁だの結婚だの、まだ踏み入れた事の無い領域だわ…。