第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
そしてまたまた混乱。二つ目。
「なっ、なんじゃこりゃ…」
あまりの驚きに声を出してしまった。
だって…
何で街行く人々が全員こんな昔の格好をしてるの!
皆が皆着物を身につけ、丈の長い物から
短い物まで、柄も様々だった。
待て、落ち着け私…。
きっと何かドラマの撮影の現場にも出くわしちゃったんだよ!そうだよ!
って事は、さっさと道聞いてこの場から離れないと。
迷惑極まりないでしょ。
エキストラでもなんでもないのに迷い込んで。
いくら撮影でも完全に服装合ってないじゃん完全、アウェイでしょ…
そうやって一人で顔を百面相しながらコソコソしている時だった。