第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
少し歩くと街が見え、ポツポツと建物も見えてくる。
そこで一つの混乱。
やけに建物が古かったのだ。
自分の家の近所には少なくともここまで
風情のある建物なんて無かった。
しかし真ん中に一際目立つ大きな建物が聳え立つ。
そんなものい家の近くにあったかな、見慣れない。
疑問には思ったがそれどころではないと、私は足を止めずに歩いた。
「随分遠くまで来ちゃったかな。」
ここまで風景がガラッと変わるほどの場所に
気付かず来てしまった事にゾッとした。
その上記憶も無いし…もう本当わけわかんない…。
街まで行ってみよう。
そこで場所を訪ねて電車に乗って家まで行こう。
私は街中まで行くことにした。