第24章 徒然なる日々なれど
銀時「という訳で!今日から俺の彼女になりました!」
神楽「やっとアルか。今更もう驚かないネ。良かったな天パ。」
新八「まあまあ神楽ちゃん。こんな奴でも好きになってくれる人がいてよかったじゃん。」
銀時「酷くね!?やっとの思いで恋人になれたってのにもっと祝ってくれてもいいんじゃねーの?」
あれから神楽を起こし、新八が揃ったところで銀時は近況を報告した。二人は盛大に祝い喜んでくれると勝手に思っていた銀時は、あまりの反応の悪さに肩を下ろす。
新八「だって前から付き合ってたみたいなもんじゃないですか。」
すべてを知り尽くしていた神楽や新八は、銀時の心境など分かるはずもなく、何食わぬ顔で朝ご飯を済ませる。
銀時「はぁ…もういいってーの。おい天音、出掛けようぜ。」
『ちょっと銀さんまだ私朝ご飯食べてないのに!』
銀時は新八達の態度が気に食わず、まだご飯を食べている途中の天音の腕を掴み玄関へと向かう。持っていた箸だけが廊下に残され、それでも気にせず二人はご飯を食べ続ける。
新八「あんまり煽てると調子乗りますからね銀さん。」
神楽「これくらいの塩対応がベストアルな。」
新八「でも良かったね、銀さんも天音さんも幸せそうだったし。」
神楽「あんな銀ちゃん見た事無いネ。私も相手が天音ちゃんで嬉しいネ。」
二人は銀時達が居なくなった部屋で箸を動かしながらそう話す。言葉や態度には出さないものの、内心では祝福し、リビングでは穏やかで微笑ましい空気がただひたすら流れていた。