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【 銀魂 】徒然なる日々なれど…

第23章 この想いをあなたに




そして万事屋には素面の私と酔っ払った銀さん。片付けをしようとしたけど、フラフラしながらも大人しくしろと銀さんに言われ、何も出来ずに数分が経った。そしていきなり銀さんが何かを思い出した様に私の横に座ったかと思えば真剣な顔でこう言った。


銀時「あの、あれだ、ケーキ…美味かった。」


『あ、あれ食べてくれたんですね!ありがとうございます!』


銀時「当たり前だろ。好きな女に貰ったバレンタインのチョコ食わねぇ奴がどこにいんだよ。」


またこの人は真顔でそんな恥ずかしい事をサラッと言うもんだから私の体温はどんどん上がっていくわけでありまして。私は咄嗟に照れ隠しで銀さんから目を背けてしまった。きっと今の私の顔は、赤いペンで塗られた様に真っ赤だと思う。そんな私の顔を更に赤く塗り潰す様に不意に銀さんの腕の中へと引きずれこまれ、鼻にはお酒の匂いと銀さんの香りが広がった。


『あっ、ちょっと待ってくださ、銀さんっ』


銀時「何を今更、毎回毎回そんな反応取りやがって。…可愛すぎんだよチキショー。」


私は口では拒むものの、心も身体も拒む事など無くそのまま銀さんの腕の中に収まり続けた。終始鼓動の速さが治まらない私の心臓は、きっと銀さんにも伝わってしまっているだろう。

それならもう言ってしまおう、ずっと言えなかった私の気持ち。
抑制が効かなくなってしまった私の感情により、遂に銀さんに伝えるべく生理的に口が開いた。


『…銀さん、私の話、聞いてくれますか?』


銀時「?当たり前だ、何だよ、言ってみろ。」


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