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【 銀魂 】徒然なる日々なれど…

第21章 それぞれが負う傷




それからしばらく経ち深傷を負う事無くやり過ごしたが、未だ減ることを知らない浪士達が三人を畳み掛けようと周りに群がる。三人は背中を合せながらいつ斬りかかってくるか分からない敵に構えていた。絶体絶命を目の前に天音はただ声を出す事しか出来なかった。


『銀さんもうやめて…!!私の事はもういいですからっ!!』


銀時「ふざけんな…お前が居なかったら、誰がこの怪我の手当てするってんだ…!!」


そして銀時はまた敵に斬りかかり、それに続き新八と神楽も突っ込もうとした時だった。
銀時達を囲む浪士達が爆発と共に吹き飛び、煙が消えて周りを見渡せばほとんどが一掃されていた。何が起こったのかと思いその場の人間全員が辺りを見渡す。その爆発を起こした犯人を見つけたのは銀時だった。


銀時「アイツら…何でここに!!」


土方「御用改である!お前ら全員神妙にお縄につきやがれ!!」


沖田「おい高杉〜、そのサングラス野郎が捉えてる女を解放しやがれ。さもないとお嬢様に振られた土方さんが怒り狂っちまいますぜィ。」


土方「てめっ!こんな状況で人の失恋抉ってんじゃねぇぞこの野郎!!」


沖田はメガホンを持ち、最上階に居る高杉達に向かって物申す。それにより土方の過去を暴露され銀時は耳を疑う。だがそれについて深く考えている暇など無く、銀時は土方達に声をかける。


銀時「よぉよぉ。遅いじゃねぇか税金泥棒。」


土方「誰が税金泥棒だこの天然パーマ!お前らを助けに来た訳じゃねぇ、お前ら行くぞ!!」


土方の声とともに隊士達が声を荒げ一斉に船へ乗り込んで行く。そしてこの時銀時達は振り返っていたため、不覚にも目の前の敵に隙を見せてしまっていた。


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