• テキストサイズ

【 銀魂 】徒然なる日々なれど…

第20章 お菓子は目分量で作ってはいけない




その後お妙さんのお陰で順調にお菓子作りは進んでいた。銀さんには勿論、新八君や神楽ちゃん、お妙さんの分も余分に作った。生地が出来上がり後はオーブンで焼いて完成。そして問題はラッピング。


『んー…私こういうの本当センス無いんだよなぁ…。』


想像力がものを言う作業は大の苦手だった。実際見た物を描くのは苦手では無かったが、自分の想像や発想だけでオリジナルに仕上げるなんてもっての外だ。せめてテンプレでも凝ったラッピングしたいと思っても、今までこんな事を経験したことない私に知識等ある訳がなく、こんな時にこそ携帯を持ってれば何て事をふと思った。

試行錯誤を重ねるもやればやるほど見た目は汚くなる一方で、結局単純にラッピングをする事にした。


『ふぅ。やっと完成。皆喜んでくれるかな?』


不安と期待が入り交じる中、私は一日早いがお妙さんに早速出来たケーキを渡そうと部屋に足を運んだ。ちなみに新八君には帰ってきたら渡そうと思ってる。


『お妙さん、これ、一日早いハッピーバレンタインです。』


お妙「え?私にもくれるの?」


『何も言わずここに泊めてくれたお礼です。お礼にしては酷く貧相ですけど…。』


お妙「もう何言ってるの。そういうのは値段じゃなくて気持ちが大事なのよ。」


そう言ってくれて、私の顔は自然と緩む。お妙さんにケーキを渡し、新八君に渡すためのケーキを机に置いて私も座布団の上に腰を下ろした。机の上に置かれた新たなケーキを見てお妙さんは不思議そうに私に言った。


/ 494ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp