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【 銀魂 】徒然なる日々なれど…

第20章 お菓子は目分量で作ってはいけない




次第に雨脚は強まり傘など持ってない天音は雨に打たれるばかりで、顔はもう涙なのか雨なのか分からない程濡れていた。一人ベンチに座っている天音を新八と神楽は見つけ、急いでその場へ駆けつけて行った。


新八「天音さん大丈夫ですか!?神楽ちゃん傘!」


神楽「言われなくても分かってるネ!!天音ちゃんこのままじゃ風邪引いちゃうアル…。」


二人が駆けつけた後も天音は俯いたまま泣き続け嘔吐いていた。どう言葉を掛けていいか分からず新八達は雨に打たれたまま、いつ落ち着くかも分からない天音の背中を二人で支えていた。すると天音がようやく口を開いた。


『私……銀さん、に…っ、嫌われちゃった、のかな……っ。』


新八「大丈夫ですよ。天音さんの事が好き過ぎてああなっちゃったんですよ、銀さんの事ですから。」


神楽「だから万事屋から居なくなったりしないでヨ!」


新八も神楽も銀時の心中を僅かながらではあったが分かっていた。だからこそ天音を慰める事も、万事屋から居なくなって欲しくないと引き止める事も出来た。新八や神楽にそう言われて少しホッとしたが、しかしやっぱり銀時の事が気がかりだった。


『……そりゃ、ほとんど知らない人とご飯食べるだなんて可笑しいよね…私、なんか凄い悪い女みたい。』


確かに傍から見れば、単に男の気持ちを良いように扱う性格の悪い女のように見えてしまう。だが天音がそんな女ではないと分かっている二人は天音を決して咎めたりなんてことはしなかった。


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