第20章 お菓子は目分量で作ってはいけない
新八「アンタの気持ちなんか知りませんよ!まったく…天音さんもう放っといていいですよこんな人。」
銀時「知らねぇなら首突っ込んでくんなメガネ!元はと言えばコイツがアイツとフラフラしてっから…」
言葉を最後まで言い終わった内容は、ただ銀時が高杉に嫉妬しているという余りにも自己中な物で、それを聞いた新八と神楽の顔はどんどん怒りに満ち、銀時も言い終わってからヤバイと気付きハッとなり言葉が出なくなった。
神楽「嫉妬で八つ当たりなんて最低アル。そもそも当たる相手間違ってるアル。」
新八「そうですよ銀さん。いくら片思いだからって。天音さんに謝ってください。」
天音では無く高杉に当たれというのが新八達の言い分だった。確かに言い過ぎたとは銀時も分かっていたが、いつもより妙にピリピリしていたためか素直になれず一向に天音に謝ろうとしなかった。そして何故か天音が口を開く。
『ごめんなさい、私が悪いなら謝ります…。だから銀さん、機嫌治してください…。』
新八「もう銀さん、何時までも意地張ってないで!」
銀時は新八の言葉に更に苛立ちわざと舌打ちをした。何も知らない癖に天音だけを庇う様子に銀時は耐えることが出来ず、とうとう思ってもいない事を口走ってしまった。
銀時「だぁーもううるせぇんだよ!…お前みたいな女、新撰組にでも高杉の所でも何処にでも行っちまえ!!」
それは嫉妬が暴走した故に発してしまった言葉だった。