第20章 お菓子は目分量で作ってはいけない
『はぁ…そんないつもやらない事突然やられたらびっくりしちゃいますよ本当に…。』
銀時「俺だって一人になりたい時くらいあるわ!人間だからね!?ちゃんと心あるからね!?」
まるで毎日同じ行動しかしない生き物と言われた気がした銀時は反論をする。それもそうですね、と左の掌に右手で作った拳でポンッと軽く叩き納得する天音。今まで自分の事はサイボーグか何かかと思われていたのかと銀時は少しばかり傷つくのであった。
そうこうしている間に新八が到着し、朝ごはんの事を思い出した天音は慌てて台所に向かった。
―――
『お待たせ!ごめんなさい遅くなってしまって。』
銀時「人の事ロボット扱いするから飯の事忘れんだよ。」
『誰もロボットだなんて言ってないじゃないですか!』
珍しく言い合いをしている二人を見て焦る新八と神楽。やはり昨日何かあったのかと察したが聞ける空気でも無く、二人の気に触らないようひっそりとご飯を口に運んでいた。しばらく様子を見ていると天音は至って変わらないが、やたら銀時が突っかかっているように見えた。軽い言い合いは続き、そろそろ天音もいろいろ言われて悲しくなってきたのか目が少しだが潤んでいた。これ以上はもうダメだと、銀時を止めるために新八と神楽が声を出す。
新八「さっきから聞いてれば銀さんちょっと言い過ぎですよ!何があったか知りませんけど、八つ当たりは良くないです!」
神楽「そうアル。そんな事ばっか言ってるならいっその事盛大に嫌われてしまえばいいネ!!」
銀時「うるせぇんだよ!人の気も知らねぇくせに!!」