第19章 男の嫉妬ほど見苦しいものは無い
高杉「勝手に人の部屋に入ってくるたァ、取り込み中だったらどうしてくれるんだ?」
「晋助様!取り込み中って何に取り込もうとしてるんスか!私許しませんからね!!」
「また子、少し黙るでござる。来客が困惑してるでござるよ。」
その女性をまた子と呼んだ人がそう言って私の方を見る。サングラスをはめている事もあり表情が伺えない。そもそも多分無表情なんだろうけど。とにかく私は退散するタイミングを見計らう。この場の雰囲気についていける気がしない。ようす様子を伺っていると、再びサングラスをはめた男が私に話しかけてきた。
「そんなに構えなくても大丈夫でござるよ。ぬしに危害を加えようなど誰も思ってないでござる。そこの女を覗いては。」
『いるじゃないですか!はぁ…』
「拙者は河上万斉。以後お見知りおきを。」
「私は武市変平太です。ロリコンじゃなくてフェミニストです。」
『御丁寧にどうも…』
そんな律儀に自己紹介されても覚えられるかも分からない。とにかくここから抜け出したい。タイミングなんていつ来るかなんて分からないしいっその事もう口に出してしまおうかと思うくらいだった。ご飯を食べに来たはずなのに何一つ口に入れる事も出来てない。そろそろ私の胃袋は何かよこせと叫んでいた。
そしてその叫びはこの状況で生理現象へと変わった。