第18章 休みの過ごし方は人それぞれ
銀時は笑い声を押し殺すだけで必死になり最後のパーツを渡すどころでは無くなってしまい天音が急かす。悪いと震えた声で渡されたパーツも震えていて、それを受け取り口を置く。完成した直後銀時の腹筋は崩壊寸前で我慢も限界だった。そして遂に我慢が破裂する。
銀時「あっ…俺もうダメだわっ……は、腹痛てぇ…っ。」
そう言って銀時の手は天音の目元から離れ視界が自由になる。天音は完成した副笑いを見ずに銀時の方へ方向転換し声を掛ける。
『もう銀さん笑い過ぎですよ!おかしいのバレバレじゃないですか!』
銀時「だってお前…あんなの見たら誰でも、笑うっつうの……!!」
『そんなにおかしいですか?私ちゃんとやったつもり…』
言葉も途切れ途切れになるくらいに面白いのかと天音は話しながら完成図を見るために振り返り、視界に入った副笑いを見て言葉を最後まで言い切る事が出来なかった。そして笑いを堪えるかのように天音の眉間には皺が寄り、無意識に口端に力が入った。
『こ、これはっ……ごめんなさ…私、銀さん……ふっ…顔がっ………』
完成したそれは、もはや作画崩壊レベルだった。右目は垂れ下がり左目は上下逆、両目の隙間はほとんど無くその真下に鼻が置かれ、口は何故か顎のすぐ上に置かれ鼻との距離がとてつもなく空いていた。