第18章 休みの過ごし方は人それぞれ
銀時「まず目から渡すわ、はいこれ目。」
『えーと…ここが紙の縁で…ここらへんに書いたハズだから…大体ここらへんかな?』
銀時「おいおいせっかくの男前を台無しにすんじゃねーぞ?」
天音は片方の手で紙を手探りで触り右目を置いた。見事に右目は最もな位置に置かれた。銀時は次に左目を渡し天音は先程置いた右目に触れ左目の居場所を掴もうとする。だがその僅かに触れた指によって綺麗に置かれていた右目は少しばかり位置がずれてしまった。
銀時「あー!!おまっせっかく良いところにあったのに!!」
『ちょっと銀さんうるさいですよー!そんな事言ったら視界遮ってる意味無いじゃないですかー!』
自分の顔を崩されるのが余程嫌なのかいちいち反応をする銀時に天音はそう言う。それから銀時は何も言えず黙っている事にしたが、ようやく 置かれた左目は上下が逆になってしまっていて文句は言わないものの今度は笑いが止まらなくなってしまった。
『え、おかしいですか!?』
銀時「………指摘しちゃ意味ねぇんだろ?…くっ…はいこれ……鼻……っ」
『銀さん手震えてます、くすぐったいです。』
さっきまで文句を言っていた銀時が笑うなど、一体どんな風になっているかなど想像もつかず腑に落ちないまま天音は鼻を置く。鼻を置き終えれば銀時の手の震えは更に増した。