第16章 アクセサリーっていうのはそれぞれ意味がある
銀時「あのさ、釣り合うとか釣り合わないとかそんなの無いんじゃねぇの?」
『でも…』
銀時「あれは天音が俺の為にくれたもんだろ?それだけで十分だよ俺は。」
それが仮に自分が欲しいものでも要らないものでも、自分の為に買ってくれたプレゼント、ただそれだけで銀時は嬉しかった。実際、天音が銀時に上げたものはお菓子という事で甘党の銀時にはこれ以上ないプレゼントだったわけだ。
『ほんとに、いいんですか…?』
銀時「俺がいいって言ってんだからいいのー!分かったらどっちでも好きな方の手貸せ。」
そう言われ天音は迷いも無く左手を銀時に差し出す。銀時は袋からブレスレットを取り出し繋がったチェーンを外して手首に回し再びチェーンを結ぶ。サイズも大きすぎず小さすぎず丁度良かった事に安心し天音はまた嬉しそうに笑って右手でブレスレットを包む様に抑え、そのまま顔の方に近づける。
『大事にします…銀さんありがとうございます。』
銀時「………っ。」
目線こそ合っていないものの天音の表情に銀時の理性が一瞬ぶっ飛び銀時のその右手は天音の左手を掴んでいた。