第16章 アクセサリーっていうのはそれぞれ意味がある
『開けても、いいですか?』
銀時「どうぞどうぞ。」
天音は箱に巻かれているリボンを丁寧に取り箱を開ける。だが随分きちんと入れられているのかまだ中身が姿を現さず、中身を包んでいるであろう薄い紙をそっと剥がした。その中には密封された透明の袋に入ったブレスレット。シンプルだが、同間隔に真珠のような物が連なっている物。ブレスレットを見た天音は驚きながらも嬉しそうな表情を見せ、銀時も釣られて笑う。
銀時「女の喜ぶもんなんて分かんねぇから気に入るか不安だけど。」
『いいえ、凄い可愛いです…でも銀さん。』
銀時「ん?」
『……ごめんなさい、受け取れません。』
銀時「そっか。……って、えええ!!??」
さっきまであんな嬉しそうな顔をしていたのに何故受け取れないのか理解出来ずにいた銀時は、衝撃よりもショックの方が遥かに大きかった。いくら分からなかったとはいえ、実はこっそり新八といろいろ店を回って頑張って考えて買ったものを受け取り拒否となれば、例え銀時でなくともショックだろう。そんな事など知らず天音は申し訳無さそうに俯く。