第15章 サンタさんってニートみたいなもんだよね
神楽「メガネの癖に恰好付けやがって気に食わないアル。」
『ふふ、メガネは関係無いと思うよ。 』
そんな話をしながら二人は風呂から上がり、神楽は一刻も早くプレゼントが欲しいが為に服をきちんと着終わってない天音の腕を引っ張る。待ってと言葉を掛けるも神楽は耳も貸さず、もちろん力でどうにかなるものでも無く乱れた状態でリビングへと来てしまう。
『ちょっ、ちょっと神楽ちゃん、待って…』
神楽「プレゼント何処アルか!ワタシの酢昆布!」
銀時「うるせェェェ!今度は何……」
神楽「……銀ちゃん、鼻の穴から血出てるネ。」
銀時は怒鳴ると同時に振り返るも天音の姿を見て硬直し言葉も詰まりそのままだらしなく両鼻から鼻血が垂れる。それと同時に見られてしまった恥ずかしさから足先から一気に熱が身体に走る。何の状況も掴めない神楽は不思議に思って二人を交互に見る。
そして天音は逃げるように台所へ向かい、一秒も経たない早さで手に何やら袋を持ちながら戻ってくる。
『ここここここれ、かっ神楽ちゃんのっ!!ここここ、これ、ぎぎぎ、銀さんのっ!!ではっ!!!』
神楽と銀時にそれぞれクリスマスプレゼントを渡し終えた天音はダッシュで寝室へと向かい襖を閉じた。