第15章 サンタさんってニートみたいなもんだよね
家に着き、この前で慣れたのか天音は神楽と共に風呂に入ることになった。相変わらず神楽は銀時の事をやたらめったらと聞いて来ることが多く、風呂の中とはいえど聞こえいないかと内心不安だった。
『あ、そういえば神楽ちゃんにクリスマスプレゼント買ってあるよ。』
神楽「マジでか!!!」
『新八君にいろいろ聞いて、良かったら貰ってね。』
実はお妙や神楽と買い物に行った時にこっそりと買っていた神楽の好きなもの。酢昆布はもちろん、ご飯に掛けるものや他にも天音が個人的に考えた末に買った傘もある。あんな美味しいご飯を食べれたことに加えプレゼントまで貰えるとなれば当たり前の如く神楽は大はしゃぎである。もちろん風呂場ではしゃぐ神楽が出す騒音や振動は以前と同じように銀時に聞こえており、今度は何が起こっているのかと思いながらテレビと風呂場の方を視線が交互に移っていた。
神楽「銀ちゃんや新八には何買ったアルか?」
『銀さんはもう甘い物っていうイメージが強すぎるから甘い物をとりあえず幾つか。新八君に聞いたらいらないって言われちゃった。』
新八は自分に何か買うくらいなら銀時や神楽に何か上げて欲しいと神楽の好きな物を聞いた時にそう言われたのだ。それは悪いと何とか聞き出そうとしたが新八が折れる事はなく結局天音が折れることになった。