第15章 サンタさんってニートみたいなもんだよね
神楽「銀ちゃん。」
銀時「………。」
未だに硬直している銀時に神楽が声をかけるも反応しない銀時。だがそのまま声を掛け続けた。
神楽「銀ちゃん。」
銀時「……な、なんだよ。」
神楽「鼻血。」
銀時「誰のせいだと思ってんだクソガキ!酢昆布しゃぶってさっさと寝やがれ!!」
何故銀時に怒られたのか理解出来ない神楽は理不尽だとムスッとした顔をしながらも素直に押入れへと入っていった。とりあえず落ち着こうと銀時はティッシュを何枚かバッと取り鼻血を取り除く。だがしばらく天音の状態が脳裏に焼き付き、鼻血は限界を知らずどんどん流れてくる。キリがないと鼻の穴にティッシュを突っ込む。
少しの間鼻血と戦い、先程目の前に置かれた袋が気になりガサガサ音を立てながら中身を漁る。中から出てきたのは定番のイチゴ牛乳やドーナツ、饅頭等とにかく甘いものばかり。あれだけ身体の事を心配していたのにこの量となれば銀時も呆れて笑ってしまう。そして銀時は立ち上がり、今度は自分の机をガサガサと漁るのであった。