第15章 サンタさんってニートみたいなもんだよね
『ちょっ、ちょっと神楽ちゃん!言わないでって昨日言ったのに!』
神楽「…はっ、そうだったアル!忘れてたネ、気をつけるネ。」
『もう〜…頼むよ本当…。』
忘れていたとはいえ危なかったと深いため息を付いて目を閉じる。二人は何事もなかったかのように台所へ向かう。戻った頃にはオーブンからグラタン達が出来上がり、お妙達はそれらを持って机へ運ぼうとしていた。手伝おうとするが危ないからと言われ、その言葉に甘えて全員で広い家の一室へと向かった。
「「「『いただきまーす。』」」」
手を合わせそれぞれ自信の皿へと料理を取る。神楽は一口運べば次へ次へと口に放り込んでいく。その姿を見て良かったと笑う。銀時達も取り終え口に含む。
銀時「うわっ、なんだこれ、美味すぎんだろ!!」
新八「滅茶苦茶美味しいじゃないですか!!」
お妙「私、天音ちゃんにお料理習おうかしら。」
天音は次々に賞賛の声を浴び、嬉しさと恥ずかしさから頬を少しピンク色に染めた。得意とまでは行かないが、料理を難なく作れるようになれてよかったとここまで思えた日は無いくらいだった。