第15章 サンタさんってニートみたいなもんだよね
もちろんデコレーションも欠かさず生クリームを乗せていく。そしてイチゴを満遍なく乗せてようやくショートケーキが完成した。今にも食いつきそうな神楽からケーキを離し冷蔵庫へと入れた。その頃にはオーブンからチーズのいい匂いが漂う。それを嗅ぎ付け、銀時や新八も台所へと足を運んでくる。
新八「うわ〜…すごくいい匂いですね。もう僕お腹ペコペコです。」
銀時「あれ、ケーキはもう出来たのか?」
『はい、メイン料理食べ終わるまで冷蔵庫に入れておきます。』
銀時はふーんと鼻で返事をし冷蔵庫に手を掛ける。そして目に入るのは大きなホールケーキ。神楽にも負けないくらいの涎が口から溢れ出す。手が伸びる銀時を止めるべく新八が必死に身体をれ冷蔵庫とは逆方向に引っ張る。
お妙「でも本当に凄いわね、将来の旦那様はきっと幸せね。」
神楽「何いってるネ。幸せ確定の将来の旦那ならそこ…『神楽ちゃああああああん!!!!!』
昨日あれほど言ったのに今正に爆弾を投下しようとした神楽の口を抑え廊下の方へ嵐の様に走っていった。その様子をただ三人は訳もわからずぽけっと眺めていた。