第15章 サンタさんってニートみたいなもんだよね
近藤「天音ちゃんの料理もいいが、俺はやっぱりお妙さんの料理を毎日食べたいです。」
『こ、近藤さん!?』
なんの前触れも無く近藤は突然机の下から顔だけをひょっこり出した。他にも驚く事はあったが場所が場所だけに思わず声が漏れる。その横でお妙は近藤をにっこりと見つめたまま微動だしない。
近藤「やあやあ!たまたま前を通りかかったらいい匂いに釣られて来ちゃった!」
お妙「あら近藤さん。そんな所で何してるのかしら?」
近藤「そりゃもちろんお妙さんに会いに…あべし!!」
近藤が言葉を言い終わる前にお妙は近藤顔を鷲掴みして机の下から引きずり出し持たあげたと思えば床に叩き付けた。お妙の表情は未だ笑顔を保ったままで天音の背筋は恐怖で凍った。そして笑顔から鬼の顔に変わり横たわる近藤を足で蹴り始めた。
お妙「来ちゃった。じゃねぇよ!!不法侵入してんじゃねぇぞこの野郎!!」
『お妙さん!落ち着いえください!!』
無抵抗の近藤を容赦なく蹴り続けるお妙を止めようと慌てて背後から脇下に手を通し必死に引き剥がそうとする。新八もそれに加わり抑えようとするが銀時と神楽は視線すらやらず黙々と料理を味わっていた。
そんな修羅場の中部屋の襖が開いた。