第14章 どいつもこいつもイベントイベントってうるさい
神楽「しかも何か顔赤いアル。」
『へっ!?あ、あれ〜私逆上せちゃったのかな〜あはは〜っ!』
追い討ちをかけるように神楽にそう言われありきたりな言い訳をする。神楽の女の勘はみるみる働き次に発した言葉で天音にとどめを刺した。
神楽「もしかして天音ちゃん、銀ちゃんの事好きアルか?」
神楽に悟られさっきまでバシャバシャと暴れていた天音の動きがピタリと止まる。そしてゆっくりと神楽に身体を向け直し、自身の膝で頬を隠すようにお山座りをして目を泳がせる。否定もせず黙り込んでただ顔を赤らめる天音を見て確信を得た神楽は立ち上がり狭い浴室で叫び散らす。
神楽「マジか!!!!!マジアルか!!!!早速銀ちゃんに…」
『あっ!!ちょっと待って神楽ちゃん!!』
このまま神楽を行かせてしまっては銀時に言われると分かった天音は絶対に行かせまいと最大限の力で神楽の腕を掴み引き止める。神楽の重心は前にあったが天音に引き止められたことによって後ろに引っ張られ、あろう事か濡れた床で足を滑らし頭を床で強打してしまった。
その頃銀時はと言うと…
銀時「!?!?……アイツら一体風呂場で何やってんだ…?」
風呂場から聞こえた大きな音に一瞬驚き視線も風呂場の方へ向かったが、再び呑気にジャンプへと変わるのであった。