第14章 どいつもこいつもイベントイベントってうるさい
『ああああ!神楽ちゃん大丈夫!?』
神楽「大丈夫アル。これくらい痛くも痒くもないネ。」
神楽は転んだまま笑顔で無事を伝えると天音はホッと胸をなで下ろしたが、結構な衝撃だったのか床のタイルが砕けている事に気付きどこまで石頭なのかと圧倒されていた。
神楽「でも何でそこまで拒むアルか?両思いなのに。」
『んー…そういうのはちゃんと自分の口から伝えたいし、それにまだ私の気持ちの整理がついてないから。』
神楽「ふーん。良く分からないけど分かったネ。私は影で暖かく見守る事にするネ。」
天音は神楽の言葉にありがとうと一言告げ、転んだままの神楽を起こし二人揃って浴室から出た。銀時への気持ちを初めて口にしたのは神楽だったが、誰かに吐き出すことでどことなくスッキリしていた。友達と恋愛の話をするのはこんな感じなのかなと思うと嬉しくて仕方が無かった。
だがその反面、神楽に知られたとなればもしかしたらお登勢にもバレているのではないかという考えが頭をよぎる。むしろ一度抱き合っている所を目撃されているため、気持ちを悟られるどころかそれ以上の事を勘違いされているのではないと思った。