第14章 どいつもこいつもイベントイベントってうるさい
『神楽ちゃーん!お風呂出たら教えてねー!』
そう言った途端浴室のドアが勢い良く開けられ驚く。天音は言葉を発する間もなく神楽に腕を引かれて浴室に引きずり込まれた。着物は無造作に脱がされ、脱がした着物は外へ置かれ、持ち上げられた天音は浴槽へと投げ込まれた。
神楽「一緒に入るネ!ガールズトークするアル!!」
『ごほごほっ…それならそうと言ってくれればいいのに。』
神楽は洗いかけの髪の毛が泡に包まれたまま目を輝かせた。なんやかんや長い間ここに住んでいるものの、天音は神楽と一緒に風呂に入った事はなかった。何度か神楽から誘ってはいたものの、いくら女同士とはいえ裸をさらけ出す事が恥ずかしかった。誘われる度何かと理由をつけてやんわり断っていたのだ。
神楽「だって誘ってもいっつも断るんだもん。だから強制ネ!はっはっは!!」
やってやったと言わんばかりにドヤ顔をする神楽。既にもう裸にされてしまった為諦めて浴槽に浸かり続けた。神楽は洗いかけの髪をシャワーでせっせと流し、流し終わると浴槽に飛び込んできた。
あまりの勢いに水は溢れ大量のお湯が天音の髪やら顔面をベタベタに濡らした。