第11章 居心地の良い家もあれば悪い家もある
銀時「おーい天音ちゃーん?」
泣き止まない天音に声を掛け頭を撫で続ける銀時。
一人で留守番中、二人の知らない人間に遭遇すればこうなるのも仕方ないと泣き止めとは急かさないでいた。
そこにお茶を淹れ終えた新八と、片付けが済んだ神楽がリビングに戻ってくる。
新八「さっちゃんさんも長谷川さんもいつから居たんですかね。」
銀時「さァな。アイツらの行動パターンなんて知ったこっちゃねェよ。」
新八「ちゃんと説明してあげておいたら良かったですね、説明っていい方も何か変だけど…」
その話が聞こえていた天音は本当に知り合いだったのかと驚き涙が止まりきっていない状態で銀時から身体を離す。
離れていくのが嫌だったのか胸の辺りに再び天音の顔を無理矢理埋めさせた。
天音「ん〜〜〜っ!!!」
銀時「泣きたい時は泣いていいんだぜ。いつでも銀さんの胸貸してやっから。さぁ泣け、思う存分泣け。」
新八「ちょっと。完全苦しがってるじゃないですか。もう叫びが言葉になってないじゃないですか。そんな事よりさっちゃんさん達のこと説明するのが先でしょ!またこんな事あったら大変ですよ。」
そう言われふくれっ面で銀時は天音をゆっくり身体から離した。