第11章 居心地の良い家もあれば悪い家もある
天音「あっ、あのー…」
猿飛「でも分かるわよ?銀さんってカッコイイしドSだし素敵よね。あの冷たい目が堪らないのよね。」
天音の言葉などお構い無しに勝手に話を進める猿飛。
しばらくはその様子を見ているしかなかった。
そして散々銀時について語り尽くした後、立ち上がり天音を見下ろし指を指して言う。
猿飛「銀さんは私のものよ!!」
何も言っていないのに訳もわからずいきなりライバル宣言をされ、ただ目をぱちくりさせ天音は猿飛を見る。
猿飛「そういう事よ!さっさとこっから出て行きなさいよ!」
確かに自分の家ではないが、家の主でも無い人間に出てけと言われ天音も少し腹が立ったのか、立ち上がり猿飛に物申す。
天音「さ、さっきから言わしておけばストーカーとか何なんですか!私は銀さんのストーカーでも無いしこの家には銀さんの許可があって住まわして貰ってるんです!不法侵入してる人に出てけなんて言われる権利ないです!」
その言葉にいろいろ驚く点があったのか今度は猿飛が目をぱちくりさせて天音を見た。
だがそれも一瞬だけで表情は見る見る怒りに変わる。