第10章 誕生日が嬉しいのは若い時だけ
心臓が激しく波打つ音を諸に感じて、落ち着け落ち着けと自分に言い聞かせていると銀さんが話し出す。
銀時「実際のところ、お前の気持ちなんて分からねぇ。そもそも俺とアイツだけって言う訳もねぇ。」
それは簡単に言えば選択肢という事なのかな。
銀時「けど、アイツにも他の誰にもお前を渡したくない。」
独占欲、という物だろうか。
初めて実感する感情に私の心臓は更に煩く暴れる。
何でだろう、恥ずかしいはずなのに
凄く落ち着くのはどうしてかな…。
そんな感情と比例して気付けば私の両腕は銀さんの一張羅を軽く握っていた。
掴まれた感覚に気付いたのか銀さんはハッと私を見て、私の身体から銀さんの体温が消えていく。
銀時「えっ。今、え。え?」
驚いて私を見る銀さん、そして私も同じハッとして一張羅を握っている手を見て目が回るほど顔が熱くなってしまった。