第10章 誕生日が嬉しいのは若い時だけ
天音「……………………。」
銀時「……………………。」
天音「えええええええええええっ!?!?」
銀時「何!?理解するの遅くない!?前から思ってたけどマジでお前の頭ん中どーなってんだよ!!」
沈黙の後に家中に天音の大声と銀時の大声が響き渡る。あまりの煩さに部屋にいた新八と神楽は耳を塞くらいだった。
何事かと二人は天音達の元へ小走りでやってくる。
そして目に映るのは口を開けたまま動かない天音とそれを見て呆れる銀時の姿。
神楽「二人揃ってどうしたネ。」
天音「だっ、だって、銀さんが、わわわ私の事、すすすすすす、好きだって…」
天音は終始驚いていたが、新八と神楽は特に驚く事もなくその場で口を開いた。
新八「銀さんやっと言ったんですね、それにしてもこんな場所で…。」
神楽「ムードの欠片も無いアル。そんなだからいつまで経っても天音ちゃんの心を物に出来ないネ。」
銀時「別に何処だっていいだろーがー!人を貶すことしか出来ねーのかお前ら!」
今更告白した事の恥ずかしさと、それを新八と神楽にバレた銀時の顔は赤く染まっていた。
その横で天音は、まるで何もかも知っていたかのような新八と神楽の様子に衝撃を受けていた。