第10章 誕生日が嬉しいのは若い時だけ
天音「もう銀さん文句ばっかり!!」
銀時「別に文句言ったつもりないんだけど!てか甘味処とかはわかるよ?新撰組って何?俺をいじめたいの?」
天音「いやいや、新撰組なら人も多いから皆と一緒にハッピーバースデー!!なんて…」
銀時「アイツらがそんな事やってくれる訳ねーだろ。そもそもこっちから願い下げだ。」
結局意見は纏まらず、万事屋に戻ることになった。
帰っている途中、天音は肩を落としどんよりと足を進めていた。
家に着き新八と神楽はせっせと家の中に入っていく中、天音はとぼとぼと相変わらず肩を落としたままゆっくりと玄関で靴を脱ぐ。
銀時それをみてやれやれと笑う。
銀時「天音ちゃん、まあまあそんな落ち込むなって。気持ちだけで嬉しいからよ。」
天音「せめて何かプレゼントあげたかったです。」
銀時「気持ちだけで充分だ。だから機嫌治せよ。」
銀時なりに必死に説得し、靴を脱ぐ手を止めて玄関で座っている天音の横に並んで座る。