第10章 誕生日が嬉しいのは若い時だけ
やはりな何も知らないのか、あえて知らない振りをしているという雰囲気には見えなかった。
こんな雰囲気で、誕生日です、と言うのも何か抵抗がある反面、少しくらい祝って欲しいという欲もありあたふたし始める銀時。
銀時「んー、記念日的なー??なんだっけなぁ〜??」
新八「記念日ですか?それならカレンダー見れば分かるじゃないですか。」
神楽「何も書いてないアル。思い過ごしね、出直して来いヨ。」
世間に影響されるような記念日ならカレンダーに記入はされているのは勿論、だがその日はこれといった記念日らしき事は当たり前だが一切書かれているはずもない。
そんな事は銀時も分かっていたが、徐々に焦り始める。
銀時「いや、そういうのじゃなくてさ?なんつーの?あれだよ、記念日だよ。個人的なさ?」
天音「個人的な…誕生日とかですか?」
『誕生日』そのワードが出た途端、いつもの魚の死んだような目から一転、輝きのある目へと豹変した。