第9章 頭を回転させるにはやはり糖分が必要
「はい銀さん嬢ちゃん、お待ちどうさん。」
そしてお待ちかねの柚子あんみつが手元に。
再び目をキラキラと輝かせながら頂きますと一言告げてあんみつを頬張る天音。
何とも美味しそうに食べる姿を見て後を追うように銀時も口に運ぶ。
天音「ん〜〜~っ!!おいひい〜~っ!!」
銀時「おいおい、あんまり焦って食うと喉詰まらせんぞ。」
天音「〜〜〜っ!!!!!」
銀時「おい!だから言ったろ!」
言ってる側から、もはや狙っているかのように白玉を喉に詰まらせてしまった。
詰まった白玉を取ろうと天音の背中を叩く。
少しの間苦しそうにしていたが、ようやく喉を通ったようでゴホゴホと咽る。
天音「ごほっ……危うく窒息死する所でした、ありがとうございます…」
銀時「ったく。物を食べる時は100回噛みなさい!」
天音「ふふ、お父さんみたいですね銀さん。」
そういうつもりで言った訳ではないのに、父親呼ばわりされて少しショックを受ける銀時。
つくづく男として意識されてないと思いため息を吐く。