第9章 頭を回転させるにはやはり糖分が必要
そう言って天音は銀時に視線を写し微笑む。
しつこいようたが、一つ一つの表情に過敏に反応する銀時。よくもまぁ飽きないものだ。
銀時「俺と離れたくないって?そんなの分かってらァ。」
天音「離れたくないですよ。もちろん。」
銀時(マジでかァァァァァ!遂にフラグたった!?)
天音「新八君や神楽ちゃん、土方さんや沖田さんや近藤さん、ここに来てから出会った人達みんな、離れたくないです。」
銀時「……ですよねぇ〜。」
分かっていてもついつい期待してしまう自分を責めた。
天音は無意識に人を期待させるのが得意のようだ。
最も、銀時の気持ち等一切知らないのだからそれはそれで仕方の無い事だ。
天音「どうしよう、明日目が覚めて、今までの事全部夢だったなんて言われたら私、多分死んじゃいます。」
天音の表情は一見笑っているように見えるが、それはそこはかとない寂しさが込められた笑顔だった。
そんな天音を見て銀時はいても立ってもいられなくなり言葉を返す。
銀時「そうなってしまったとしても、現世に行って連れ戻してやるよ。」
その言葉を聞いて一瞬驚くも、安心と喜びで溢れそれ以外の感情等混ざらないほどの笑顔になった。