第9章 頭を回転させるにはやはり糖分が必要
だが、おかしいと言われても自分の感情に従ったままに出た行動。考えたところでおかしいとかそんな事分かるはずもない。
天音「んー…とりあえず、こういう所に来るのが初めてなので、ちょっとテンション上がっちゃいました。」
銀時「アレでちょっとなの?最高長になったら爆発すんじゃね。」
天音「………かもしれないです。」
銀時「かもしれないです。じゃねェよ!する訳ねェだろっ!テロ起こす気かお前は。」
銀時のツッコミに笑う天音だったが、すぐに切なげな顔になり視線は銀時から空に向けられた。
何かを抱えている、そんな表情。
駄目だと思いつつもそんな天音の横顔を見て、綺麗だと思ってしまった。
銀時が見とれている事も知らずに、ふと口を開く。
天音「誰かとこうやって、ただお話して、美味しいもの食べて…そんな些細な事だけど、私すごく幸せです。」
銀時「……そういえばお前、現世に戻りたがる素振りなんて無かったもんな。」
天音「へへ、普通に考えればおかしいんですけどね。でもそれは今も、むしろ前より帰りたくない気持ちは強いですよ。」