第9章 頭を回転させるにはやはり糖分が必要
天音「ちょっ、銀さん!?」
何も言葉を発っしないまま動き出す銀時に少し戸惑う。
銀時は振り返って天音に笑いかけた。
銀時「甘いもん食べたいって言ったのはお前だろ?行くぞ。」
そんな銀時の優しさと突然の笑みに天音の胸は一瞬ドキンと跳ね上がるのであった。
そして二人は万事屋を出て銀時行き付けの甘味処へ足を運ぶ。
天音「ぎ、銀さん…。」
銀時「ん?」
天音「………あの、手が。」
二人は手を繋いだまま道を歩いていたようだ。
天音は周りの視線が気になり、自分から言うのは嫌だったが恥ずかしさの余り銀時に指摘する。
銀時はそんな大胆な事をいつの間にしていたのかと目が点になり、即座に手を離す。
銀時「すすすすすすすっすまねぇっ!」
天音「だ、大丈夫です。」
そんな二人のぎこちなさに、通りすがりの人達がコソコソと話しているのが聞こえる。