第8章 日本には四季がある
いつか絶対モノにしたい。
コイツが発する言葉の先が、アイツじゃなくて俺に向けられる言葉になるように。
天音「食べないんですか?」
そんな事を考えていたら箸を動かす手が止まっていたらしい。
俺の気も知らないでそんな可愛らしい顔で見るんじゃねーよ。
土方「昨日の晩御飯何食べたか思い出してたんだよ。」
照れ隠しで思い付いた言い訳は何とも意味不明な言葉。
やはりおかしかったのか目の前で笑う天音。
天音「なんですかそれ。土方さん面白すぎます。」
ケラケラとお腹を抱えて笑っている。
いつかこの笑顔も自分の物にしたい。
誰にも絶対渡さねぇ。
……アイツには絶対負けねぇ。