第8章 日本には四季がある
現世での事を思い出し、楽しい場の筈なのに憂鬱な気分になり表情が少し暗くなる。
その表現を見逃さなかった新八は心配する様に天音の顔を覗き込んだ。
新八「天音さん大丈夫ですか?」
天音「…あっ、うんっ!大丈夫、ごめんね空気悪くしちゃって。」
新八の声でハッとし、慌てて気を取り直す。
すると、不安そうな顔をしたままの新八達の所へ山崎が走ってやってきた。
山崎「局長!副長が目を覚ましました!」
近藤「お!そうかそうか!おい、トシの分も用意してあげてくれ!」
あの凄まじい飛び蹴りを喰らった土方がようやく目を覚ましたようだ。
気が付けば倒れていた辺りから、フラフラと土方が歩いてくる。
天音は怪我はないかと心配で土方の元に走る。
天音「土方さん大丈夫ですか?」
土方「あぁ…。総悟の野郎ふざけやがって、覚えてろよ。」
沖田「なんだ土方さん、生きてたんですかぃ。本気で蹴っとけば良かった。」
土方「さっきの蹴りだって本気だってくらいの勢いだったろうが!!!」