第7章 何事も経験あるのみ
妙「恋愛なんて意識してするものじゃないしね。気づいたらって感じかしら。感情で言えば、もっと相手の事を知りたいとか、もっと一緒にいたいとか、そんな些細なものよ。」
お妙は天音に自分の恋愛観を伝えた。
天音はまっすぐお妙の方を見て話を聞いていた。
お妙はそれ以上は何も言わず、二人は月明かりに照らされていた。
天音「些細な事、ですか…」
やはり経験あるのみと思う天音だったが
少しスッキリしたのか表情の曇は先程とは比べ穏やかになっていた。
お妙もそれを見て優しく笑った。
そしてまたもやお妙は天音に唐突な質問をした。
妙「ところで銀さんの事はどう思ってるの?」
天音「へ?銀さんですか?」
妙「うん。毎日同じ屋根の下にいるんだもの。何か感情の変化とかあるんじゃないかと思って。」
お妙はいたずらに笑いながらそう言った。