第6章 忘れたい物事ほど思い出す
土方「この前の言葉は訂正する。お前が俺の事を、男として好きになってくれるまで俺は待つ。それはお前が好きだからだ。」
繰り返し言われ、現実だと分かった途端天音の顔に熱が集中する。
でもやはり最後まで嘘だと思い込む天音。
それでも何か話さなければ、そう思いながらも面白いくらいに言葉が出ない。
天音「えっと…あー…その…私…」
土方「そんな焦んなよ。こっちまで恥ずかしくなるだろーが。」
天音「でっ、でも…」
土方「ゆっくり考えてくれりゃ、それでいい。お前が俺を見てくれるまで、俺自身が頑張ればいいだけだ。お前は何も考えなくていい。」
天音「考えなくていいって…そんな事言っておいてそれは酷いです、無理に決まってるじゃないですか。」
その言葉を聞いて悪戯に笑う土方。
そんな土方を見て天音は少しムスッとした。