第6章 忘れたい物事ほど思い出す
天音は土方が話している間ずっと黙って聞いていた。
土方「だが、あんな事させるような行動を取るお前も悪い。」
天音「えっ!!私が悪いんですかっ!!」
謝ったかと思えばいきなりお互い様みたいな事を言われ驚く天音。
だが土方の表情は至って真剣だった。
自分の事をまっすぐ見つめる土方から天音は先程とは違い、目を逸らすことが出来なかった。
土方「驚きすぎだこの鈍感野郎。」
天音「わ、私鈍感じゃないですよ!!」
何か凄く馬鹿にされている気がした天音はすすぐさま否定する。
あまりの必死さに思わず土方は笑った。
天音「なっ!何がそんなに可笑しいんですかー!土方さんのバカー!」
ポカポカと土方を叩く天音だが、もちろん効いているわけでもなく。