第5章 相手の気持ちなんて結局は相手本人にしか分からない
土方は階段を登り足で戸を蹴りながら
家の中に向かって声を出す。
土方「おい俺だ、開けろ。」
中では何故土方の声がしたのか疑問に思った
銀時が慌てて戸を開けて、土方の背中で眠る
天音の姿をみて何かを察し土方を睨みつける。
銀時「…おいテメェ、天音に何しやがった。」
土方「とりあえずコイツを部屋に連れていってやってくれ。」
土方は天音を銀時に渡し、銀時はそのまま
寝室に連れていき布団に寝かせた。
そして再び玄関に戻り土方を睨みつける。
銀時「で?何しやがった?」
土方「お前には関係ない、ただ、また来ると伝えてくれ。あと…」
階段を下りる寸前に土方は振り返り銀時に言った。
土方「お前には渡さねぇよ。じゃあな。」
土方の言葉の意味をすぐに理解した銀時は
そのいいちゃもんにいちゃもんで返した。
銀時「何仕出かしたか知らねぇが、俺だって簡単に譲るなんざぁしねぇよ。アイツはお前には渡さねぇ。」
銀時の言葉に返答をしないまま土方はそのまま万事屋を後にした。