第5章 相手の気持ちなんて結局は相手本人にしか分からない
天音「土方さん!土方さんってば!ひーじーかーたーさーん!!!!」
耳元で叫ばれようやく吾に帰った土方。
辺りを見渡しキョトンとする。
土方「おい、ここ何処だ。」
天音「えええっ!知りませんよー!土方さんがずーっと歩いてるから私ついてきただけなので。」
土方「何でもっと早く言わねーんだ。」
天音「ごめんなさい、何か考えてる様子だったので…」
声を掛けない方がいいと、ずっと思っていた天音は
自分のせいだと思うと顔が曇っていく。
それを見た土方はヤバイと思いすぐに謝った。
土方「わ、悪ぃ。俺が悪いのにな。逆ギレしちまってすまない。とにかく戻るか。」
すると土方が踵を返した時だった。
天音「あ!土方さん!ちょっと!」