第3章 人は一人では生きては行けないもの
結局誰もさっきの話に触れてくる事は無く
何もわからないまま一人テレビを見ていた。
新八君はご飯を食べて帰ったし
神楽ちゃんはもう寝てしまった。
私がお風呂から出て、今銀さんがお風呂に入っている。
「はぁ…もう余計意味わからなくなっちゃった。結局銀さんにイチゴ牛乳渡せてないし。」
お風呂から出てきたら渡そう、そう思った時
丁度銀さんはお風呂から出てきた。
「あ、銀さん、これ。」
私は冷やしておいたイチゴ牛乳の1パックを銀さんに渡した。
銀時「うわ!まじか!!ありがたく頂くぜ。」
「あともう一つ入ってるからまた飲んでくださいね。」
銀時「さんきゅー。」
そして私は台所からコップを取ってきて
早速そのイチゴ牛乳を注ぐ。
毎日こんな甘いものばっかり摂ってたら
そのうちブクブク太ってしまうのではないか、そう思いながらコップを見つめる。
銀時「飲みたいなら飲めよ。」
「え?あぁ、いやいや、これは銀さんの為に買ってきた物だから大丈夫です。こんな物で本当にいいのか分からないですけど、お礼として渡したものですから。」
銀時「………アイツがそう言ったの、何となく分かる気がするわ。」