第3章 人は一人では生きては行けないもの
しばらく歩いて目的地であるスーパーに着いた。
歩いている間、土方さんはずっと私の歩幅に
合わせてくれていた。
「…ほんと、もっとニコニコしてれば絶対モテると思うんだけどなぁ」
土方「意味も無くヘラヘラなんかしてられねーよ。舐められんだろうが。」
「あ、聞こえてたんですね。」
自分では独り言のつもりで呟いただけだったけど
どうやら聞こえていたみたいで、即効反論されてしまった。
土方「それで何買いに来たんだ?」
「銀さんにイチゴ牛乳を買っていこうと思いまして、この前のお礼です。」
土方「あぁ、なるほど。」
イチゴ牛乳だけが目当てだったから、籠は持たずにそのままパックを2本持ちレジへ向かった。
土方「俺らの買い物する時に買えば良かったじゃねーか。」
「え!!だって牛乳ですよ?そんなすぐには腐らないとしても、ぬるくちゃまずいじゃないですか。」
土方「………やっぱ調子狂うわ。」
「何か言いました?」
土方「いや、何でもねぇよ。」
何か言ったであろが聞き取れなかったため
そうですか、と話を終わらせた。