第1章 憂鬱、混乱、そして出逢い
ガラガラ…
部屋の戸が開けられ、一人の男が部屋に入ってきて私を見て笑顔を向けた。
?「あ、目覚めたんだね!よかったー!」
目の前にはさっき話してた人と似たような格好をした爽やかな男の子。
「あの、貴方は?そしてここは…」
?「あ、初めまして俺山崎って言います、山崎退!よろしくね!」
山崎と名乗る人はとても話しやすそうな人で少しホッとした。
いきなりの寝起きで怖い人が目の前に来たら正直どうしようかと思った。
知らない場所で強面の男。
想像しただけでもゾッとする。
山崎「あ、ここは新撰組の屯所、副長がいきなり目の前で倒れたって言ってここに連れてきたんだ。」
副長って、さっき私が話してた人のことかな。
私が倒れたのもその人の前だったと思うし、連れてきたのもきっとその人の事だと私は思った。
ていうか新撰組って何か聞いたことあるような…。
気のせいかな。