第13章 次の場所へ移動
櫻井視点
スタッフ「では 移動お願いします」
スタッフの声を聞いて俺たちは歩きだす。
空模様を見る。
けしていい天気ではない。
(まずは、着替えないと…すこし濡れたし…)
吉桜「櫻井さん 寒くありませんか?」
タオルを手に吉桜が歩み寄る。
「大丈夫」
差し出されたタオルを受け取らず、今、必要な事を実行できる人を探す。
それは、チーフである『ぶっち』
「ぶっち!」
カメラマンから一番遠い所を歩いているチーフに走りよる。
チーフ「なんだ」
「少しの雨でも、体力取られるから、着替えとタオルたくさん用意しといて!」
体力の少ない和也と気を張りすぎて無理をする雅紀
「特に雅紀と和也のケアを中心に…」
思っていることを、言葉にして行く
チーフ「心配するな。」
ブッチが俺の肩をポンと手を置いて言葉を遮る。
チーフ「今は『嵐の櫻井』でみんなの支えろ」
吉桜「そうですよ。そういう事は、我々にお任せください」
チーフ「お任せあれ」
口角を上げて笑うぶっち。
「ふっ 分かった。じゃ、他の事気にしないよ。全部頼むね」
いきなり頭の中にニノの慌てた声が響く。
(ニノ!)
急いで声の出どころに走る。
車の中で
M「あのコメント…ヤバいかな?」
潤が自信のない目でニノを見ている。
和也が心配そうに潤を見ている。
(コメント?)
「伝説的ってヤツか?」
俺の声が聞こえたのか、潤と和也が俺の方を向く。
M「うん…
最高の物作りたいって言いたかったんだけど…言葉が…」
顔をふせる潤。
(ずっと 引っかかっていたのかぁ
「確かにチョイスミスっぽいけど」あれくらい 大丈夫)
潤の肩をポンポン叩く。
A「いいんじゃない?だって、潤ちゃんがそう言うなら、なるんだから」
雅紀が入ってきた。
(お!テンション上げるヤツ登場ぉ)
N「コメントはドコをドウ編集されるか分かりません。
それが良いも悪いも、編集した人の腕しだい。
Jが一番分かってるくせにぃ」
(和也なりの奮起だな 任せよう)
O「有言実行!」
雅紀の背後からひょこっと顔を出した智くんが宣言する。