第77章 専属達の夜さり来い
犬養視点
嵐が乗るヘリが見えなくなるまで、双眼鏡で見送り
コンサートにお越しの“人”のお客様が滞りなく帰路につく。
桟敷間の“御方”方もさして問題なく退席して行かれていく。
「佳澄 会場と桟敷のバランスを整えておいてくれ 俺は一度ホテルの本部に戻る」
持ってきたノートパソコンとバインダーをカバンに入れる。
佳澄「承知しました」
頭を下げる佳澄。
会場のスタッフ用の駐車場に止めているバイクに向かう。
ヘルメットして、エンジンをかける。
「レンタルバイクだけど、いい感じ!」
ハワイの夜風を感じながらホテルまで走る。
俺の生家 狛犬族の移動は自分の足で走るのが普通。
だけど 俺は体力がない 足も遅い いつも落ちこぼれと言われていた。
そんな時MONKEYを乗っている先輩を見かけた。
(原付とは別もんだったなぁ)
中学生のオレには買える金はない。
バイトして買おうって手あたり次第 色んな所に応募して、受かった?みたいな感じで参加した事務所のレッスンで 松本潤っという輝く人に出逢う。
俺の魂がこの人の下に付きたい強く願った。
(それから バイクも欲しい 松潤ともお近づきになりたいって レッスンに通ったなぁ…)
最短コースでホテルまで帰り、宿泊しているフロアにエレベーターで向かう。
pi
専属専用ルームにカードキーで開錠し部屋に入る。
定置になったサイドテーブルにパソコンを開き 回線を引く。
今日のコンサートのファンの投稿とアンチの同行を一気に検索掛ける。
「ああ もう こんなに情報が流れてる… コレは ダメ コレは良し」
橋本さんの移動門が現れ開く。
「お疲れ様です」
門から現れた橋本さんに一礼して迎える。
橋本「犬養か 早いな」
「はい バイクで近道して帰ってきました」
橋本「…そうか 私は今から陣を張る 少し空間が揺れると心得てくれ」
「二宮さんの回復陣ですか?」
橋本「それもある あと櫻井さんの枝の使者への配慮と外側への秘匿だ 外側からは浜地が行う」
「承知しました 僕はホテル内の警備で良いですか?」
橋本「犬養は表の仕事に専念するがいい 警備は他の者にさせる」
「ご配慮ありがとうございます では 仕事に戻ります」
パソコン作業に戻る。